9. 明かりのついた空きビル

この不気味な写真は、夜の平壌で明かりが灯るものの、誰も住んでいないマンション群を写している。窓は光っているが、動きもカーテンも生活の気配もない。これらの建物は繁栄を演出するために作られた舞台装置であり、実際には誰も住んでいない。時には発電機で照明だけをつけているという。この写真は「進歩」の虚構を暴き、世界に衝撃を与えた。

10. 田舎で脱線した列車

北朝鮮の農村地帯で脱線した列車の写真は、インフラの実態を映し出している。錆びた車両、救助隊もおらず、地元住民が素手で残骸を片付けている。政権はこの事故を隠蔽したが、脱北者が写真を持ち出すことに成功した。この写真は、安全や維持管理、そして政府が国民を守る意思があるのかどうかに疑問を投げかけた。